Q&A-症状

監修:順天堂大学 医学部 呼吸器内科学講座 客員教授 福地 義之助 先生

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なぜ息が切れるのですか?

COPD患者さんの肺では、炎症により気管支にむくみ(浮腫)がみられます。むくんだ気管支内に、気道粘液(たん)が大量に分泌されると、気管支内の空気の通り道は極端に狭くなり、すばやく息を吐き出すことができなくなります(これを気流閉塞あるいは気流制限といいます)。また、気流閉塞に加え、肺の弾力性が失われることによって肺が膨張するため(これを「肺の過膨張」といいます)、1回の呼吸で吸い込むことのできる空気の量は極端に少なくなってしまいます。さらに、COPDが重症化すると、気管支の先端にあって体内に酸素を取り込む働きをしている肺胞が炎症により壊され、十分な酸素の取り込みができなくなります。COPD患者さんで息切れや呼吸困難が起こるのは、こうした気流閉塞や肺の過膨張、肺胞の破壊が原因です。

COPDの増悪とは何ですか?

呼吸困難やせき、たんなどの症状が急激に悪化することをCOPDの増悪(急性増悪)といいます。増悪が起きると、呼吸機能や身体機能、栄養状態が悪化し、せきが止まらずに夜眠れない、息苦しさでからだを動かすことができないなど、日常生活にも大きな影響を及ぼします。増悪が起きる以前の状態に回復するまでには数ヵ月かかることもあり、増悪を繰り返すことでCOPDがさらに重症化するため、増悪が起きないよう、治療薬を毎日きちんと使うことが重要です。

COPDの増悪を防ぐにはどうしたらよいですか?

COPDの増悪は、主に細菌やウイルスによる呼吸器感染症が原因で起こります。このため、日頃からうがいや手洗いを習慣づけ、風邪やインフルエンザなどの感染症にかからないようにすることが大切です。また、万一感染した場合の重症化防止のために、あらかじめインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種を受けておくようにしましょう。 呼吸器感染症以外にも、大気汚染物質などの吸引もCOPD増悪の原因となりますので、これについても十分な注意が必要です。

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