Q&A-より良い日常生活のために

監修:順天堂大学 医学部 呼吸器内科学講座 客員教授 福地 義之助 先生

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COPDと診断され、不安を感じています。

COPDは進行性の病気ですが、早期に適切な治療を行うことで進行を遅らせることができます。せきやたん、息切れといったありふれた症状から始まるため見過ごされがちですが、症状を悪化させないためには早期に治療を開始し、継続することが大切です。 薬物療法は息切れをやわらげ、運動機能を高める効果がありますので、きちんと薬を使うことによって、自分のやりたいこと、思ったことができる毎日を送ることができます。積極的に治療を続け、「good daysな毎日」を過ごしましょう。

呼吸を楽にするための、日常生活のポイントを教えてください。

日常生活では、COPDの最大の原因であるタバコ煙の排除、すなわち、禁煙が不可欠です(COPDの原因は何ですか?」)。患者さん自身の禁煙はもちろんですが、受動喫煙を避けることも重要です。 歩行時には、空気を吸う時に2歩、吐き出す時に4歩などというように、呼吸のリズムと歩行のリズムを合わせることがポイントです。その際、口すぼめ呼吸で、ていねいに息を吐き出すようにします。このほか、前かがみの動作を避ける、椅子から立ち上がる際には、息を吐きながら立ち上がる、着替えの際には動作をゆっくりする、入浴時には連続した動作を行わないなども、日常生活で息切れを軽減するためのポイントです。 COPD患者さんは、呼吸をする時に多くのエネルギーを消費してしまうため、栄養障害が起こり、体重減少がみられることも少なくありません。体重が減少した患者さんでは、増悪を起こす頻度が高く、呼吸筋(呼吸運動に関わる筋肉)の力にも低下がみられるため、体力低下を防ぐ意味でも、栄養バランスの良い食事による積極的な栄養補給を心がけてください。

呼吸を楽にするための、呼吸法を教えてください。

COPDによる息苦しさを改善し、呼吸を楽にする方法として、口すぼめ呼吸や、腹式呼吸による呼吸法の訓練が有効です。 COPD患者さんは、気道が狭く、息を十分に吐き出すことができません。そのため、肺に吐き残しの空気があり、新たに吸い込む空気の量が少なくなって、これが息切れの原因のひとつとなります。吐かない息は、吸えません。しっかりと吐き出すことが大切です。口すぼめ呼吸は、肺に空気が残らないようにするイメージで、落ち着いて、口笛を吹くような口の形でゆっくりと最後まで息を吐ききるものです。腹式呼吸は、お腹を突き出すようにして息を深く吸い込みます。こうするとCOPDのために動きがよくない横隔膜を十分に使うことになります。最初はあお向けに寝て練習するとうまくできます。

風邪が治りにくいのですが、COPDと関連がありますか?

COPD患者さんは、体力や免疫力の低下により、風邪などの呼吸器感染症が長引いたり、重症化しやすいことがわかっています。日頃から、うがいや手洗いなどを行い、風邪予防を心がけることが大切です。

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